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白武 靖裕(しらたけ・やすひろ)

平成元年(1989年)1月10日生まれ。佐賀県白石町出身。

高校を卒業後、多久市のNPO法人のんびらぁとの生活介護事業所「生活介護ほのぼの横丁」に所属。

同事業所における、静かに小規模な活動に取り組むことができる場所として、2020年夏に新たに設置されたはなれのような場所を拠点に、現在の創作活動に取り組んでいる。

昨年の開設から間もなく、“はなれ”では、みんなが落ち着いてできる活動として、色鉛筆での「塗り絵」を始めた。すると、白武さんだけ下絵の枠を無視して抽象的な色塗りを始め、それを面白く感じたスタッフが試しに下絵のプリントされていない真っ白な紙を渡してみた。するとまた、力強くハッキリとした色遣いの独特の造形を次々と生み出し始め、以降精力的にこのスタイルでの創作に取り組んでいる。力を込めて色鉛筆を紙に押しこみながら描く特徴があり、鉛筆が根本から折れてしまわないよう、白武さん専用の画材として7cmほどの短い18色入り色鉛筆をお母さんが提供している。

白武は2014年より同事業所に在籍しているが、現在のような絵画活動に専念し始めたのは“はなれ”の開設が始まりとなっている。また、今回出展されている作品のような絵画的な創作は本人も比較的好んでおり、集中して取り組むが、それ以上に、チラシやプリント等の紙を細かくちぎる行為をかねてより大事にしており、余暇の多くの時間をその紙ちぎりをして過ごしている。