西村 明日香(にしむら あすか)
日常と仮想と心象の世界を交差する点に彼女の表現の世界がある。
成長過程では少女から大人の間のアンバランスな時期にいる。
日々思い描く小さな願望が叶えられない事に葛藤する中、成長し変化する身体と脳の可塑性から成るものを一つ一つ表現に落とし込んでいる。
その表現過程で、納得できず幾度も幾度もやり直す。その不合理な自己と世界のギャップに成長期ならでは欲求不満を抱えており、産み出す痛みを伴う表現も現れはじめた。
それはただ単に拘りではなく「観る」ということに複数の意味があることに気がついたのではないだろうかと思う。