松尾 幸亮(まつお・こうすけ)
大きな体の幸亮さんは、意外にも、重たい物を持つのが苦手です。寒いのもとても苦手です。幸亮さんは大好きなキャラクターに囲まれて、でも、おとなりの騒音に悩まされながら一人暮らしをされています。
そんな幸亮さんは、絵を描くのが大好きです。下書きなしで、しかもボールペンでどんどんキャラクターを創りだしていきます。頭の中にどんどんキャラクターが出てきて、それを描いていきます。あっという間にキャラクターがあふれでてきます。頭の中にまだまだ、多くのキャラクターが出番を待っているとの事です。
笑顔がかわいい幸亮さんの世界を楽しんでいただけたらと思います。(文・山口直美)
1994年9月8日佐賀県佐賀市生 26歳
昭栄中学校、大和高校を卒業している。
一時期、精神的に安定していなかった時期に長崎県の病院で療養していたが、中学三年生の時に佐賀に戻ってきた。病院での生活は、部屋が個室だったためにすごく閉鎖的なく空間での生活を余儀なくされていた。食事の時間や入浴の時間、薬を服薬する時間など一日のスケジュールが病院で指定されているため、あまり自由な時間はなかったそうだ。深夜は特に厳しかったらしい。
その時は出会っていなかったが、入院期間を終えてから現実逃避のために見始めたアニメや絵に夢中になる。アニメが好きになったきっかけの作品はローゼンメイデン。本人曰く「アニメは生きる糧。原動力となってくれている。嫌なことがあってもアニメを見るだけで元気が出る、嫌なことも忘れられる。アニメのある時代に生まれてよかった。」と語っており、本人がどれだけアニメが大好きかということがひしひしと伝わってきた。
今一番好きなアニメは「ラブライブ!サンシャイン!!」というアニメであり、その中でも登場キャラクターの黒澤ルビィちゃんが好きだという。彼の部屋にはそのグッズで棚や壁などが埋め尽くされており、総額は計り知れないものになっていた。彼女の決め台詞「がんばルビィ」という言葉を活動の際や落ち込んでいる時に妄想してはいつも励まされているらしい。
また、ゲームもアニメ同様に好きらしくその中でも「ポケットモンスター」は特に熱中していた。任天堂DSLITE1台とそのソフトを数枚所持しており、当時は隙間時間を見つけてはやりこんでいた。ポケモンの中で一番好きなタイプはゴーストタイプでゲンガーと呼ばれる紫色の二足歩行のポケモンが一番好き。
入院中、お小遣いはもらっていて金額は2500円だった。なので、その時流行していた3DS は購入できなかった。それ以降ゲームはやっていないらしい。
そのような日本のポップカルチャーを趣味にある影響が、彼の作品には見受けられており、オリジナルキャラクターをたくさん描いている。今年の10月に本格的に作品制作をするようになったが、完成するまでのスピードはかなり速く一体3分ほどで描いていた。それもキャラクターはそれぞれ個性があり特徴的な容姿をしている。女の子の姿をしたような男の子や好きなアニメのキャラクターの見た目をしたような女の子など、ジェンダーレスを感じるようなキャラクターがいたり好きなものを取り入れたりなどかなりバラエティに富んでいた。
キャラクターには名前や性別、キャラクター設定が決められており、たくさんのキャラクターがまとめて描かれた作品は全員同じ世界観に住んでいる設定で、その中でもヒエラルキーが定められていた。また、キャラクターの中には実在する人物をモチーフにすることもあると明かしていた。(文・立岡孝子)