「障がいのある方の表現とは?を考えるオンラインセミナー」を開催しました。

「障がいのある方の表現とは?を考えるオンラインセミナー」を開催しました。

様々な立場で障がいのある方の表現に向き合ってきた5名の講師を招き、「障がいのある方の表現」をテーマに講演を行いました。

今年度は、9月5日(土)/12日(土)/19日(土)の全3回に分けて、
ZoomとYouTubeのライブ配信機能を使ったリモートでの実施となり、全国から100名以上の方が参加されました。

第1回は「何だか気になる表現者たち」と題して、アウトサイダー・キュレーターで、かつて福祉現場で働いてきた経歴を持つ櫛野展正氏より「福祉と芸術の狭間にある表現」と、そうした表現を取り扱う自身の主宰するアウトサイダーアート専門ギャラリー「クシノテラス」の活動についてご紹介いただきました。(聞き手:花田伸一氏(キュレーター/佐賀大学芸術地域デザイン学部准教授))
↓参加者感想
「一人ひとりの可能性を見つけることがとても大切だと認識させられた」
「 観察がとても大切だと思った」
「 クシノテラスにとても興味がわいた 」

第2回は「表現は、生きるチカラ」と題し、佐賀市の障がい者アート活動サークル「はーとあーと倶楽部」保護者の皆さんとその活動を支える大江登美子氏(画家)より、8年目となる「はーとあーと倶楽部」のこれまでとこれからのお話を聞かせていただきました。
↓参加者感想
「やってみる、続けてみることが大切なのではないか、と改めて思った」
「 色々な体験をすることが大切な事だと再確認した」
「 保護者さんの生の声が十分聞けたことが貴重だった」

第3回は「カタチにならない表現をひろう」というタイトルで、作品やステージなどのパッケージされた「表現」の手前にある、障がいのある方が日常の中で自然に行う表現を、ちゃんとキャッチして、ちゃんと面白がる視点を持つことの大切さ、教育や福祉などさまざまな現場でそうした視点を取り入れるためのコツについて、文化活動家のアサダワタル氏、生活介護事業所カプカプの鈴木励滋氏、ドラマディレクターの小松原修氏にお話いただきました。
↓参加者感想
「「表現」が非常に幅広くとらえることができることに気づかされた」
「どこか上から目線をしてしまう自分について、あらためて考えるきっかけになった」
「 アサダさんはとても知的で、鈴木さんは深い想いの方で時々お2人の話を聞きたいと思った 」

また、初となるリモートでの開催について、参加者からは「対面だとさらに充実したと思う」「休憩のあとなぜか再開されなかった」など、不便さを訴えるコメントがあった一方、「直接だと参加できなかったのでありがたい」「距離に関係なく全国の方のお話を聞けると思うとワクワクした」 など、ポジティブな感想も見られました。